世界最強のメスティンを考察する②~加工編~
こんにちは、前々回の記事の続きです、メスティンを購入して2年近くなりそろそろ買い替えを検討しようかと思い筆を取っております。
2年も使うとメリット・デメリット、こんなのが欲しいと色々思いが募るものです(笑)
本企画で書くにあたり、文章量が膨大になったので3回に分けております。。。
1.サイズについて
2.焦げ付き防止について
3.各社製品の比較、購入したもの・使用感レビューについて
今回は買い替えのキッカケになった、メスティンの焦げ付きについてです。
メスティンで飯盒すると大体こうなります。
この汚れを落とすのが結構めんどくさい、キャンプ場で洗剤を使わずに落とそうとするとかなりてこずります。目標はウェットティッシュ一枚で綺麗になる事です。
調べていくと何種類も加工があり、理解を深めるのに時間が掛かりました。参考になれば幸いです。
2.焦げ付き防止加工について
2-1.フッ素加工(水溶性)について
2-2.テフロン加工について
2-3.セラミック加工について
2-4.スリップ加工?について
2-5.アルマイト加工について
まずは【フッ素加工】についてです。フッ素加工とは表面の凸凹にフッ素が入り込み、定着する事で表面を滑らかにし汚れが付きにくくなる処理のことを言います。
簡単に言うと【めっちゃツルツルだから、汚れつかんわ】って事です。
こちらはご家庭で簡単にできる「フッ素革命」
食品衛生安全法だか何だかを取得しているので、口に入っても大丈夫です。愛着のある手持ちのメスティンを手放さなくて済みますし、DIY好きなら選択肢の一つです。
が!!お値段¥3771円(税込)!!!普通のメスティン2個分orもう少し足せば後述のテフロン加工のメスティンが買えます。しかも水溶性なので数回使ったら効果が落ち、再度メンテナンスが必要との事・・・
通販で気軽に買えますが・・・個人的にはちょっと・・・
【所感】
〇手持ちメスティンで試したい人、お手入れが苦じゃない人、向き。
×元々調理器具用ではなくシンクなどの水回りのメンテナンスに使います。適材適所ですね。
続いて焦げ付き防止加工と聞いて真っ先に頭に浮かぶのが【テフロン加工】です。こちらは家庭用調理器具のフライパン・お鍋に使われているので聞きなじみがあるかと思います。
同じフッ素加工ですが、処理の仕方が違います。前述のフッ素加工(水溶性)は吹きかけるだけのお手軽さですが、こちらは熱処理を加え完全に定着させるものです。DIYは出来ません、専用の機器が必要になります。効果のほどはご存じの通り、炒め物・焼き物なほぼ焦げ付きませんし、焦げ付いても落とすのが相当楽です。
画像は「マカルー」というブランドのメスティンです。内側だけ黒いのが特徴的ですね。
デメリットとしては3点ほど
1.焼きなましが起きる
「焼きなまし」についてです、これはメスティンに高温(350~380度)でフッ素をコーティングすると、アルミ自体が柔らかくなり簡単に凹むようになります。
残念ながら必ず起こります。一般販売されているのはどの様な処理をしているのでしょうか・・・?
2.金属製の物がぶつかると剥がれる
スタッキングする時に重要になります。メスティンの中にエスビットなどを入れている場合は袋に入れてスタッキングする必要があります。
3.260度以上で劣化する
ここまで温度が上がる事はそうそうなさそうですが、焚き火やバーナーで調理する際意図せず温度が上がりすぎる可能性はあります。
固形燃料の場合は90度前後、100度を超える事は多分無いので問題ありません。
【所感】
・加工の都合上色は黒系になる
〇効果のほどはお墨付き
〇温度が上がりすぎなければ焚き火・バーナーでもOK
×金属同士のぶつかり合いに弱い、スタッキングを見直す必要あり
テフロンとほぼ同じですが、焦げ付きにくさはテフロンの方に軍配が上がります。ですが、加工の温度が違い180度前後で【焼きなまし】が起こりません。更に耐久性としてもこちらの方が上の様です!内側だけではなく、外側にも加工する事ができ見た目は「ダークグレー」「艶消しブラック」になるようです。私が調べた限りでは、内側にテフロン加工・外側にセラミック加工、もしくは内・外セラミック加工が主流のようです。今アマゾンなどで売られているメスティンの「テフロン加工」は、ほぼこのセラミック加工が使われているという事ですね。
MiliCamp 黒メスティン
【所感】
・こちらも加工の都合上色は黒系
〇内・外両面に加工できるので耐久性は問題なし
〇見た目がカッコE
〇焼きなましが起きないので、メスティンに合っている
××テフロンより焦げ付きやすい
調べていくうちに検索に引っ掛かった【スリップ加工】なるものです。結構調べましたが、
8A GARAGE(ヤエイガレージ)
さんからしか出ていないと思うので、お名前を出します。
始めはちょっと胡散臭いと思ってました、すいません(笑)
加工方法ですが「特殊スリップ加工が、食材のこびりつきを抑える撥水・撥油効 果を発揮」とあり、詳細は企業秘密の様ですね。
言葉の端々から想像するに、テフロン加工+表面をあえてザラつかせる事で焦げ付きにくくなるようです。
メリットを全て紹介すると長くなるので、気になる方はこちらのリンク(他サイト)をご覧になってください。詳しく載っております。
https://www.makuake.com/project/8a_garage/
【所感】
〇使用レビュー・他ブログの感想を見ると【か・な・り】焦げ付きにくい。テフロンより焦げ付かないっぽい
〇サイズ展開はS/R/Lの三種類でスタッキングが容易
〇焚き火・バーナーOK
×金属でこすらないで、とあるので剥がれる?
×蓋に加工は無し、つまり普通のメスティン。蓋で調理は出来ない
×お値段 5,000円超
こちらも調べていて初めて知った加工法。
アルマイト加工とは、酸化被膜を表面に塗布しうんたらかんたら、ハード(硬質)アルマイトは、一般アルマイトに比べ表面強度及び酸化被膜の膜厚が2倍以上(※材質より異なります)となり、見た目にも重厚感があります。
加工法が違うだけで目指す効果は同じですね。効果はテフロン並みとなっています。
代表的な物には
「ニトリ 黒メスティン」
があるようです。
見た目も好きですし、安価だし第一候補かなぁ~と思っていたのですが調べていくうちに衝撃的なレビュー・・・前述のスリップ加工のメスティンも載っています。
画像は引用させて頂きました。とても分かりやすいので本サイト様もご覧になってください。
サイト名:CAMPHACK 様
記事名 :「お、ねだん異常!?」ニトリの黒メスティンが想像以上にヤバかった件
URL :https://camphack.nap-camp.com/6988/4
アルマイト加工では世界最強のメスティンにはたどり付けそうにありません。
【所感】
〇安価(ニトリは税込1,290円)
〇焚き火OK
×思いの外、こびり付くやん
★価格の安さ:ハードアルマイト加工
買うならニトリの黒メスティンですね、画像の様に思いの外焦げ付きますが油を引けば特に問題なしとのレビューもありました。多少焦げ付きはあれどある程度の焦げ付かなさは保証されています。
★バリュエーションの豊富さ:セラミック加工
こちらは買うならアマゾンで売られているMiliCampなどのメーカー品になりそうです。セットでお得に買えるものも多く、アマゾンレビューを確認すれば失敗はなさそうです。
★焦げ付きにくさ:スリップ加工
まさかの一品でした、検索で見つけた時は正直どうかなぁと思ったのです。だって公式自ら比較した画像を載せていたんですよ、これは信用して良いのか・・・?と思いましたがその他レビューを調べたら間違いのない製品の様です。お高いですが(笑)
以上の結果となりました!なんだかんだブログやら、企業ページやら、果てには加工業者のHPや、各加工の仕組みまで調べる事になり大分時間が掛かりました。
もう何を買うかは決まっておりますが、次回の記事で使用レビューと一緒に書きたいと思います*^^)次回タイトルは「世界最強メスティン 使ってみた!」ですね(笑)